精神保健福祉援助実習・演習の授業で、東京都三鷹市・調布市で活動している社会福祉法人巣立ち会の皆さんをお招きしてお話を伺いました。国のモデル事業である「退院促進支援事業」を活用して退院した利用者の皆さん10名と、スタッフの方5名に来て頂きました。40年間人生の大半を精神病院で過ごしこの4月に退院した方の素敵なお話を含めて、言葉少なにではありましたが、退院への思いと、今の生活を語る皆さんの一言ひとことはとても重みがあり、胸を打たれました。全体でのお話を伺った後、グループに分かれて質疑応答などで学生と交流し、リラックスしてより率直なお話を伺うこともできました。
巣立ち会では、このような活動を「出張講演」と称して事業化しています。主な対象は入院患者さんや病院スタッフで、特に入院患者さんが対象の時はより活発な意見交換がされるそうです。
国のモデル事業は、事業スタート以来、新障害者プランの「脱施設化」を実現するほとんど唯一の具体的な施策として注目して来ました。しかし、5年を経過しても十分な成果が上がっていません。そのような中で、年間20人近くの退院を実現し、会のグループホームや小規模作業所で継続的な支援を提供する巣立ち会の取り組みは、とても注目されます。巣立ち会は「本気」で、この事業を使って退院促進を実現しようとしているように見えます。そしてそのために、「退院促進支援事業」を上手に活用する方法論も蓄積しつつあるようです。
このホームページでは、巣立ち会の取り組みをこれから継続して随時取り上げて、ご紹介させて頂きたいと思っております。

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